2003年
如月(きさらぎ)

二月二十七日【木】(きさらぎ はつかあまりなぬか )

 先週は調子よく続いていた日記もはや途絶えて一週間経ってしまった。
腸の調子がおかしくて、それが痛んだりできたり、いろいろ検査だのあったので
書く気になれなかったのだ。
BBSの方もメールの返事等も失礼したまま。
昨日今日と仕事を休んだのでちょっと書く気になってきた。
(もうこうなりゃ明日も休んでやる!)
前に体を壊したのに、懲りもせずまた突っ走ってしまってオーバーヒート。(笑)
自分でもしんどいと思っていたけど、どれだけしんどくなれば体を休めたらいいのか
わからなくなっていた。(悲)
走っているときは見えないものも、立ち止まると周りのいろんなことが見えてくるように、
体を壊していろんなことが見えはじめた。
月並みだが、毎日飲んだり食ったりすることや、でるものがでるという当たり前のことが
ありがたく思えたり、人の優しさに感謝できたり…
 そういえば、わたくしの好きなケンコーちゃんも徒然草の中で書いてたなぁ。
「友にするに悪い人」という話の中で「病気知らずの丈夫な人」というのを挙げていたような記憶が…。
うーん、よく言ったものだと思う。
健康な人間には、ややもすれば見えない、気がつかないことが多々あるのだろう。
それに、「友にするに悪い人」の中に「若い人」というのもあったと思う。
若い人ならお友達になりたいなりたいって思ってしまうのだが、
最近それもわかるような気がする。
姿・形(体)はそのままで中身だけ少し大人って言うのが我々にとっては非常にありがたいのだが
若い人
(わたしもまだ若いつもりなのだが)にとって年上は、
懐だけそのままでもうすこし体力(精力?)なんとかせーよってかんじなのかも知れないのだけれど。(笑)

二月二十日【木】(きさらぎ はつか )

先日、「社会の窓」を使うかどうかという話題がでて以来、トイレに行くたびにその語源が気になっていた。
ネットで検索したら、いろんな言葉を全国各地でなんというか、みんなで投稿して調査するサイトに行き着いた。
社会の窓の語源はわからなかったが、土地ごとにこんなに違うのかと面白くなって見入ってしまった。
どんな言葉があるかというと、「ジャンケンのとき何というか」とか、
「だるまさんが転んだ」のかけ声は?とか、「♪どちらにしようかな?」の歌詞は?等々…。
そこで気がついたのは、大阪の表現はお下品というか何というか「おなら」に関する表現が多いということ。

まず、「ジャンケンのとき何というか」
大阪→
インジャン ボロケツ ヘーコイテ プー  (みんながみんなこう言うわけではない)念のため…

「♪どちらにしようかな?」の歌詞
大阪→どれにしようかな 裏のごんべぇさんの言うとおり ぶっとこいてぶっとこいてぶっぶっぶっ

「だるまさんが転んだ」のかけ声
大阪→
ぼんさんがへをこいた

 あたしも子供の頃そういえばインジャン ボロケツ ヘーコイテ プー
とか言いながらジャンケンしてたわね。(笑)
でも、今こうしてみてみると、何でジャンケンするのにヘーコイテ プーなのかおかしくておかしくて。

 方言の分布については、民俗学者 柳田国男が『蝸牛考』という本で、
日本で最初に方言周圏論(言語地理学)を提唱したのは有名。
かたつむりの方言地図にもとづいて詳しく述べているのよね。
 近いところでは視聴者のとぼけた疑問にも大真面目な調査を敢行するお笑い番組「探偵! ナイトスクープ」で
放映したものを、プロデューサーの松本修氏が苦労の末まとめた『全国アホ・バカ分布考』がある。
この本は、1991年10月に日本方言研究会というれっきとした学会で発表され、
その年の全日本テレビ制作社連盟賞グランプリほか、テレビ関係の賞を総なめにしたという名著。
 
 そういう地道な調査も全国からメールでぱっとできてしまうのね。(笑)
「マクドナルド」のことをどう略すか、なんてのもね。
東京(全国的?)では「マック」で、関西では「マクド」というのはあまりにも有名だけど、
ちなみにフランスでも「マクド」何ですって。
たぶんイントネーションはかなり違うでしょうけど。(笑)

みなさんも見てみて!
ウィふり調査団

二月十八日【火】(きさらぎ とをかあまりやうか )

 魔裟斗はゲイのあいだで人気はどんなもんなのだろうか?
男前だし格闘家だから体もいいしだろうし。
ちょっと馬鹿っぽいけどそれもキャラクターって感じでかわいかったりする。
タダ難点は典型的な女好きという感じがして、あたしたちには縁遠い存在のような気がする
ということだろうか。

 しかし、以前たまたまテレビをつけたら魔裟斗が何かの番組にゲスト出演していたことが2度あった。。
ただでさえテレビを見ないあたしが見た番組で2度も遭遇するなんて。
しかも彼のお宅拝見と言うことで映し出されたのは彼のはき古し(洗濯済みだが)の下着。
何かのご縁があるのかしら?(笑)
よれよれにのびたパンツの映像に、彼自身が「あっ、左に寄ってますねっ」とコメントをつけていた。(驚)
伸び具合が大きいか小さいかは不覚にもあんまり記憶にない。
でも、顔から判断してそんなに大きくはなく「並」であろうというのがあたしの見立て。
写真だけでは自信ないけどしばらく面談させてもらえば、だいたい想像つくのです。
もうそのときは全身パラボナアンテナになって感知するから任せて頂きたいですわ。(笑)
そんなだからあたしって人事の面接官に向いてると思うんですが。(冗談じゃなくてほんとによ!)
でも、面接調書にはPの欄なんかできちゃうけどそれはご愛敬ということで。

二月十六日【日】(きさらぎ とをかあまりむいか )

kouくんと京都に行って参りました。
ぷらぷらまちを歩いていたらkou君の携帯に「ともどる」のともやんからメール。
もしかしてkou君って王子?というメールだったらしい。
ともやんとkouくんとは正月にうちで(桃園茶寮)会って以来
メールを交わす仲だというのに王子だとは気づかなかったらしい。
確かに顔はぼやかしていたけど、案外わからないものなのね。
ということは、みんな迷ってないでどんどん王子になろうよってこと…(笑)

そうそう、話を元に戻して。
今日は京都の台所、錦市場に行って来たのでした。
商店街を行ったり来たりして、京野菜やら湯葉、豆腐、乾物、川魚などいろんな店を
見て回ることの楽しいこと。
やっぱり海外旅行行ってもそうだけど、その土地の雰囲気を知るには市場が一番ですね。
今買うと重いから、帰りにあれとあれを買って…などと、あたしなんかは真剣に見入ってるのに、
kou君たらどうでしょう。
そもそも彼が来たいと言うからここに来たのに、かしわ屋の兄ちゃんがイケてたの、
焼き栗屋の子がかわいいだの、市場に来て何見てんねん!って感じですが、
さすがエロ王子とあらためて感心。
あたしも見習わなけりゃと反省する次第です。
そういえば市場に向かう途中も風情のある町家を見ては、
「こんなところで発展場するといいかも…。中に入ったらみんな褌で…。」
と馬鹿なことを言っておりました。(笑)

錦市場には今流行りの京野菜も沢山売っていましたが、もうブランド化してるせいか高いのなんのって。
堀川ゴボウ一本3800円にはびっくり。いくらぶっといからってそれは無いでしょう(笑)
昼はkou君が雑誌で見つけた「八百屋の二かい」という店で食べました。
その店は階下の八百屋が自分ところで売っている野菜を素材にしたヘルシーな昼定食のみの店。
いかにも女性に人気の店らしく、老若女女でいっぱい。
1500円の定食(これしかない)はおいしくて満足。料理の参考にもなりました。
しかし、これって正味原価200円くらいちゃう?って感じです。
高い京野菜使ってないし…
こういう発想って大阪人的?(笑)
せやけど大阪人って「けち」やないんよ。(話なごなる〔長くなる〕からこの話題はまた今度)

錦市場から北西に二条城の方に行くと、町家風発展場を作るにぴったりのステキな地名を発見!
思わずkou君の携帯で撮ってもらいました。(笑)

 うーん、姉小路が「姐小路」ならなおよし。

二月十四日【金】(きさらぎ とをかあまりよつか )

おやじ談義について。
ルビちゃんの日記に「桃園さんはなんだか若い」とありました。
「なんだか」というのが微妙なんだけどね。
ほめ殺しっぽいと感じるのはひねくれた考えかしら?(笑)
 でもねぇ、あたし「おやじ」ってのはなんだか脂ぎった感じでやっぱりいやよん。
その点「おっさん」はちょっと枯れたかんじでいいと思うわ。
背中からシャツ出しながら釣りでもしてるおっさんとかってちょっとステキかも。
これって、たしか作家の椎名誠がカヌーイストの野田知佑について書いてたこと。
ビートたけしもそういうところあるわね。

前の職場なんだけど、同僚にあたしって年とったら笠智衆みたいになると思うって言われてたんだけど
これはちょっと嬉しかった。
あんな爺さんになりたいけど現実はきっと浦辺 粂子あたりね。(悲喜)

二月十三日【木】(きさらぎ とをかあまりみつか )

 最近ルビちゃんの日記やBBSの書き込みに、
やたら自分のことを「おやじ」「おやじ」と連発するのが気になるの。

そりゃ自分は「エロおやじ」でも何でもいいけれど、(失礼!)
  ルビィの年齢=リリィの年齢
  ルビィ=おやじ
  ゆえに リリィ=おやじ
という話にならないかが心配なのね。

言っとくけど、あたしは自分のことを「おやじ」なんて思ってませんからねーだ。
もちろんルビィちゃんも自らをおやじ呼ばわりするのは謙遜の美学からでしょうが、
言霊の力って恐ろしいのよぉ。
知らない間にその言葉が身についちゃうのよ。
でも、あんまり年齢に執着するのはよくないわね、というかみっともないかも知れないわ。
いい風に年を重ねてゆけばいいのよ。
花だってチューリップのようにつぼみが美しい花もあれば、
桜みたいに散り際が美しい花だってある。
椿みたいに落ちてもなお、落椿という風に愛でられる花もあるんですもの。

 
  赤い椿 白い椿と 落ちにけり     河東碧梧桐     


あたしも一句できました。

  ルビ椿 リリィ椿と 落ちにけり

悪いけどルビちゃんの方が落ちるのちょっと先よん。(笑)


二月五日【火】(きさらぎ いつか )


 5年ほど前旅先で知り合ったSくんが社員旅行で大阪に来るというので久しぶりの再会。
立春の今日にふさわしい心浮き立つことね。
ただ、今日はイマイチ化粧がのらないっていうか、
顔色がさえないのが気にくわない。
でも会ってちょっと安心。彼も昨日からの二日酔いと風邪でむくんでたからどっこいどっこいだった。(笑)
しかしながら無精ひげに伸び放題の髪だったのに相変わらずいい男。
その無精加減がノンケっぽくって男臭くてよかとです。

 大阪らしさを味わいたいというSくんのリクエストに応えてミナミへ行きました。
心斎橋でゆっくり食事してから、戎橋、道頓堀、法善寺横町、吉本あたりをぶらぶら。
あれだけ新聞をにぎわせていた中座爆発による法善寺横町の火事を知らなかったには驚きました。
これってローカルなニュースだったのね。
その後通天閣が見たいというので新世界へ。
 このあたりはキタ(堂山)、ミナミ(歌舞伎座裏)とともに「大ミナミ」と呼ばれる男街。
大ミナミの「大」は人生の大先輩の方々が集まるフケ専街だからそう呼ぶのか、
ミナミのさらに南に位置するからそう呼ぶのか知らないけど、
雰囲気を言い表しててひそかに気に入ってるの。(笑)

 通天閣まで行ったのはいいけれど、もう通天閣はしまっている。
これといってすることがないまま歩いていたらSくんの目に入ったのは「世界の温泉スパワールド」。
ホテルで見たコテコテのCMがここのだと一致とたん俄然興味を抱くSくん。
酒の抜けきらない体ということもあって飲みに行くよりはお風呂!
ということで二人してスパワールドに行くことになりました。

 スパワールドというのは端的に言えば健康ランド?
でも、健康ランドというには規模が違うわね。
お風呂あり、プールあり、ゲームセンターあり、宴会場あり、ジムありの
スパ アミューズメント施設といったところかしら。
お風呂は天然温泉。
アジアゾーンとヨーロッパゾーンに分かれていて月代わりで男女入れ替えするの。
2月は男はヨーロッパゾーンでした。
入って正面にあるのが「古代ローマ風呂」。
トレビの泉をイメージした風呂にはおやじが2,3人気持ちよさげに入浴中。
その横を若い男たちが無防備にもタオルも巻かずに通り過ぎる!!
Sくんも「結構若い人多いなぁ」と嬉しそう。
彼らは次々と あたしたち S&M(momozonoです)の ち●こなめ回しビームを浴びていく。

 次に向かったのが「青の洞窟」。
岩で囲まれた薄暗い中に青くともる灯り。隠微な夜の社交場の趣を感じさせる。
Sくんたらいたくこの青の洞窟が気に入ったみたい。
大阪のど真ん中で青の洞窟。どうやらステキすぎるようね。
でも、これで驚いちゃいけない。次に、向かうはフランス、花のパリ。
うたい文句には「パリ、シャンゼリゼ通りのお洒落なカフェの雰囲気が味わえるレスト付き浴場」とある。
そう、ガス灯が灯る向こうに望む凱旋門の前にある風呂はイベント風呂(月代わり湯)。
今月はなんとヨモギでしたーっ!
なんでパリで「ヨモギ」やねん、と二人でつっこみを入れてると、
シャンゼリゼ通りをフルちんでち●ぽぶらぶらさせながら男たちがやってくる!
普通銭湯ではタオルを巻いている人が多いのに、ここでは開放感のせいか
たまたまそういう客層なのか、みんなノーガード。
さすがパリね、景色がいいわん。シャンゼリゼ通りがヌーディスト通り化している(笑)

 次は次はと、ギリシャバルテノン神殿にエレクティオンの女神像がたたずむハーブ浴場へと向かう。
ここも妙に薄暗く、天井には満天の星空。
水中が見えないハーブ風呂や奥のハーブスチームではモーションかけられることもありなのでは?
その後フィンランドを経てスペインの露天風呂。
ここの湯煙はすごくて、特に打たせ湯のある奥は絶対発展場となってるときもあるはず!!
あたしも思わずSくんのおてぃんぽタッチしようと思ったけど、なんだか妙に恥ずかしくなって出来なかった…。
あたしって意外にうぶかも。
かつては縛り合った仲なのに…。(何を隠そう、Sくんはあたしの縄の師匠です。)
まっ、そんなことはいいとして、最後はフィンランドのサウナ小屋の横で
背中を流しあって(健全によ)出ました。
なんだかんだ1時間以上いたわね。
もちろん風呂上がりは二人して腰に手を当ててフルーツ牛乳をごくり。定番でしょ。
時間が早ければ他の施設もいろいろ利用できてゆっくり出来たんだけどね。
もう、12時前。Sくんは大阪の観光スポットとしてスパワールドをみんなにお奨めするよと喜んで帰っていきました。
そうねぇ、最後に入った「トレビの泉」のお風呂もよかったけど、
堂山の裏通りにある「トレビ」のお風呂の方もよかったにゃんにゃんな気分のりりぃでした。

みなさんもスパワールドにどうぞ!