2003年
弥生(やよい)

三月三日【月】(やよい みつか ) 【開脚角度】

風呂場の腰掛けに座ったときの開脚角度は何度くらいが普通なのであろうか?
気分転換に久しぶりに泳ぎに行ったジムの風呂で今まで初めて見る若者がいた。
結構込んでいたのでたまたま彼の横に座ったのだが、
彼の開脚角度ったら尋常でないくらい広かった。
あまりに景気よく広げてくれているおかげでその股間はばっちり拝見できた。
これもまたこの前に続いて”美チン”である。
どうもこのところ美チン運がいいらしい。
話を元に戻すが彼の開脚角度は約140度くらいである。
ふと、自分の角度を確認するとせいぜい45度くらい。
右隣の兄ちゃんは60度くらいか。
おてぃんも気になったが、妙に角度が気になって自分の足を閉じたり開いたりしながら
体の固いあたしは90度でも痛いわ、などとやってみる。
ベンツのマークが120度だからやっぱり彼の足は140度はあるわ、と感心する。
あんた体洗いながらストレッチかしら?とつっこみたくなるほど。
これじゃ、隠すにもタオルもひっかからないわね。
っていうか美チンを誇りたいがゆえの習性?
これ、この子とあたしと二人だけだったら、また挑発かと誤解するところだったわ。(笑)

あなたの開脚角度は何度でしたか?
おてぃんと角度の因果関係等あれば調査事務局までご一報を。(笑)

三月二日【日】(やよい ふつか ) 【名画鑑賞会】

先日銭湯に行った。
もうここまで読んだだけで、また妄想系の話だと推察されてると思う。
あ・た・り!(悲)
悪かったわねっ!
どうせすぐ犯人のばれる下手な推理小説みたいなものですよ〜だ。
でも、書きかけたから書くわ(笑)

うちの近くの銭湯は全然若者が居ない。
よって、まるで体を洗うために来たよーなものである。(それでいいのか、ハハ)
しかし、今回は
浴場に入るや否や欲情した。(ごめんねおやじぃな駄洒落で…)
だってすんごい男前といきなり目があったんだもの。
立って水を浴びる贅肉のない肢体に、突き出るようにせりだした”美チン”
「あぁ、神よ。お恵みありがとうございます。」と思わず感謝の言葉。
 彼は水を浴び終えるとすぐさま奥へ。
えっ?会っていきなり奥の露天風呂へ来いって?
はいはい、わかりましたよーだ、といそいそと掛かり湯をして露天に向かうあたし。
露天に行くと残念ながら(当然ながら?)誰もいない海。
所詮世の中ってこんなものね、としょんぼりしながら湯に浸かっていると
なんだか背後に人の気配が!
ふと振り向くとやはり誰もいない。
でも、やっぱり人の気配がする。
ハッ(驚)
露天の後ろにあるサウナのガラス窓に、さっきのおっとこまえのお兄ちゃんが
タオルも巻かず腰掛けの上でこっちを向いて仁王立ちしているでは…。
これって挑発?おさそい?おねだり?
細長いサウナ室でわざわざそこに立ってるのはあたしに見せるためなのね。
まどにおさまったその姿はあたかも額縁におさまったダビデの絵のようでした。
あたしもそれに応えて名画鑑賞会。
星空の下で湯に浸かりながらの名画鑑賞は本当に乙なものでございました。
そして…
このあとの展開はご察しの通りでございます。
つかの間の夢に酔った杜子春な桃園のお話でした、めでたしめでたし。

三月一日【土】(やよい ついたち ) 【お願いメール】

 友達から「お願い」というタイトルでメールが来た。
是非とも飲みに付き合って欲しいということだった。
「彼氏が出張で寂しい」から付き合ってというバカげた理由だったのだが
大失恋でもしたみたいな勢いだったのでつい乗ってしまったのだ。
体調もさることながら、精神的にも穴にはまりこんだ状態だったこともあって、
気分転換にいいかなと、酒は飲まないけど付き合うとのメールを送った。

 会って居酒屋に入るなり、なりそめからHの喜びまで
数分おきにのろけ話を語ってくれた。(唖然)
「世界で一番愛してる」っていわれたとか、どんなに愛されてて嫉妬されるかとか…。
こっちが元気で忙しくしてるときだったらぜーたいキレてたと思う。(笑)
どんなに自分たちが世界最高のバカップルかという話が終わったら、
次はどんなに出張中寂しくて心配かという話になった。
聞けば来週末まで会えそうもないという。海外ゆえメールもできないという。
でも、一年も二年も会えないわけでなし、百歩譲ってひと月もふた月も会えないわけでなし、
つきあい始めってあたしもそんなものやったかなぁ〜?と思いながら
で、いったい出張に行って何日になるのかと聞いてみると…。
「昨日」
「えっ?」「昨日って十数時間前の昨日?」
「うん」
「メールもできなくて寂しいって、昨日メールしたんやろ?」
「うん、でもさびしいもん」
「……」

その後、彼は寂しくて眠れないからとボトルを空けてろれつが回らないほど酔いました。
あたしは新しく入れたボトル代を払い、傘も持たずに来た彼に傘をあげてタクシーで帰りました。
帰って寝ようとしたけどこっちが眠れず、
結局お薬
飲んで寝ました。
お・ば・かな一日(悲笑) でも、結構楽しかった(笑)