葉月(はづき)

八月十六日【土】

3ヶ月ぶりに堂山に飲みに行った。
一緒に行った友人に彼が出来たらしく、その話を聞かされることになった。
何でも地方に住む妻帯者の人で、たまにしか会えないのでそのセックスが凄いのなんのって。
3時間入れっぱなしで、その間に3度もイカされ、その後朝までに6回イカされたって…。
さすがに6回目は煙が出ただけとか(笑)
それにしても3時間入れっぱなしってどうなのかしら?(よくあることなの?)
入れたまま寝たり飲んだり。
今度はまた出張先で2晩会うらしいけど、彼氏の方はかなり張り切ってるらしい。
よく何時間(何日間)かキスしたままで過ごしてギネスに載った話があるけど、
あんた達ギネスに挑戦してどうするのよって感じです。

よく入れてるが3時間も立つわねぇ〜と感心してたら、
どうやら入れてから根元をゴムで縛るらしい。
いわばコックリングみたいなものなんだけど、それが輪ゴムっていうのがあんまり貧相じゃございませんか。
せめて革バンドかなんか雰囲気あるものに変えてもらいなさいよといっときました。
それとあまり入れられすぎてお尻が壊れてしまわないようにとも。
まだまだ勉強になること多いですわ、ほんまに。

八月十五日【金】

たまたまが自分だけ右下がりでショックを受けたという話を書いたが
昨日見てみたら左下がりになっていた。
マリモじゃあるまいし浮いたり沈んだりするのかどうか不思議だったが、
とりあえず皆と同じになってよかったよかった。
しかしこういう隠し所は普通は人と比べられないから自分だけが異常ではないかと悩んでしまうことがよくある。
中学の頃、オナニーをおぼえてしこしこやってたら、ふと自分の「蟻のと渡り」が気になった。
「縫い合わされている…!」
そのころすでに男に興味があったので、
これはきっと自分は男性器と女性器と併せ持っている半陰陽で(なぜかそういう知識は知っていた)
小さい頃まだ、物心つかない内に手術された痕なのだと思いこんだ。
そういえば小さい頃ずっと入院していたなぁ(骨折とかしたので…)と思うとその疑惑はますます膨らんだ。
本人にわからないように手術してくれたのに今更親に聞くわけにも行かないし…
(なにしててそんなところ見てたんだということにもなるし)

そこで思いついたのが他の人はどうなっているかということだった。
早速弟を呼び寄せてプロレスごっこを装ってそのまま解剖。
解剖の結果、自分と同じように縫い合わされていたのが判明して一件落着。
つくづくこういう時って兄弟が居るっていいなと思った。(笑)

前に同衾した男から玉裏の筋の黒いのを指摘された。
彼は「蟻のと渡り」を知らなかったらしく、私が異常だと思ったのだ。
私は優しく彼の玉を持ち上げ、ほら自分もそうなってるということを教えて差し上げた。
彼のはあまり目立たない色だっただけなのだ。
なぜこんな風(縫い合わされている)なのかということだが、
これはたしか高校の生物の時間に習った記憶がある。(そうかその後の自主研究?)
受精卵から細胞分裂をしていって脊椎、口、肛門と胎児の体が徐々に形成されていくときの課程。
途中まで男女一緒なのだがある時期になると女になるべきものは膣が形成され、
男になるべきものはそこが合わさってあの蟻のと渡りになる。
縫い合わされた風なのはまさに縫い合わされたのである。
これを知ったとき自分の体に細胞分裂して体が形成されていった痕跡があることに感動したものであった。
そしてさらに後日そこが非常に感じやすい部分で、「蟻のと渡り」と風流に呼び慣わしていることにも感動を覚えた。

「蟻のと渡り」の言葉が気になったので、辞典で調べてみた。
「蟻の門渡り」と書き、蟻が細く一列になって歩くさまのこと。
そこから山の嶺の細くなった部分を挿したり会陰部を指したりすると書いてあった。

組織分化の時の名残だという件に関しては、もし記憶違いだったらごめんなさい。

八月十四日【木】

昨日は仕事で奈良に行った。
ちょうどお盆のこの期間、「なら燈花会(とうかえ)」というイベントをやっていた。
花火が炎の「動」の祭りとするなら、
この燈花会は12000ものろうそくの灯りが織りなす「静」の祭り。
いつもなら日が暮れると店も閉まり人気のいなくなる奈良で
夜というのにこんなに人が居るのは不思議な気がする。
全部の会場を見た訳ではないのだが、あたしが一番気に入ったのは
ライトアップされた浮御堂の池に浮かぶ貸しボートの提灯(笑)
水面をすーっと動いていく灯りが面白かった。
いや、一番気に入ったのはそれじゃなかった。
一番はあたりを走っている人力車の兄ちゃんたちだったんだ。
あの衣装がすーごくそそられちゃうのはあたしだけ?
体を使う仕事のせいかみんな体が締まっていていい感じ。
車に乗せてくれなくてもいいからあたしはあんたに乗りたいのよっ!(きっぱり)
あたしがもう●●年若かったらきっとあのバイトやってた。
もう浅黒く日焼けなんかしてとかして、かーなりイケた車夫になったに違いないわ。(自己陶酔)
三島由紀夫が「仮面の告白」の中で、子供の頃、おわいや(汲み取りやさん)の股引に性欲をおぼえたと
いうくだりがあったけど、車夫の股引も同じようにかなり淫猥というか魅力的。
あの恰好っていかにも活きのいい男すぃってかんじでしょ?
以前ルビィちゃんに王子に人力車の車夫の衣装着せて写真が撮りたい
と言ったような気がするわ。(確か、タケル王子のコスプレもの撮影の時だったはず)
でも、コスプレものは最近やってないのよね。
最初の頃っていろいろ手探り状態だったからいろんなことやってたのよ。
タケル王子にサイクリングパンツはかせて自転車乗せて…(懐かしっ)

燈花会、とっても綺麗だったけど、暗い中を園地の中を歩き回るので、
結構鹿の糞を踏みつぶしてたと思う。
芝生で寝ころんでた人も居たけど、あれって人ごとながら本当に心配。(笑)

八月十日【日】

台風一過。空はあたしの心みたいに快晴。
いい天気だし、名古屋にせっかく来たからにはゲイビーチである西ノ口に行こうということに。
競パンは常時携帯しているからいつでも泳げるの。
西ノ口は今度新しくできる中部国際空港の少し名古屋よりにあるところ。
名古屋から一番近い新舞子海岸のはずれにあるというのが、
阪神で一番近い須磨海岸のはずれにある塩屋と似通っていて面白い。
海の汚れ具合もよく似た感じ。
ただちょっと違うのは西ノ口にはファミリーもところどころいるじゃない。
うーん、これではハッテンはできない。
日焼けに来るか、ここで知り合ってお持ち帰りっていうところね。

人出はまぁまぁだけど年齢層が高い高い。
おデブ率(SG率?)が高い高い。
あたし達的はあまり景色がよくないし、凄い日差しでお肌によくなかろうということで早々に撤退。
帰りにスーパー銭湯に行きました。
むむっ、やたら短髪・ヒゲ・競パン焼けの男が多い多い。
ここはもしかして西ノ口帰りのお風呂コースかも?
そういえば、さっき海岸で見たような気もする。
「今、入浴者のホモ率はかなり高いんちゃう?」などと話しをしていたら、
湯船の縁に座ってウォッチンコしていたA君がなにげに、
「ねぇ、知ってる?金玉ってみんな左の方が下がってるって。
僕は右が下がっている人、今まで見たことないんだけど…」と。
あたし「どっちかに下がってるっていうのは聞いたことあるけどなぁ」
っと、おもむろに立ち上がって自分のたまたまの下がり具合を確かめる。
桃「………。」
桃「なぁ、左って自分の左手側ってこと?人から見て左側ってこと?」
A「自分の左手側やでっ。」
桃「……。右側が下がってるんやけど…(^^;)」
A「ホント?」
(あたしの股間を見る)「ホントだ!」
桃「…」
(野鳥の会の皆さんのように片っ端から確認作業に入る)
うん、確かにA君がいうとおり誰ひとりとして右下がりの人はいなかった。
これって異常なのかしらん?
もしかして金玉右下がりやったら真性ホモやったりする?
それやったらホモ率の高いこの銭湯で10人は右下がり人が居てもいいはずだし…。
とにかく右下がりってかなりレア物みたいね。(弱笑)
なら、白蛇のように吉兆を呼ぶ使いだったりしてほしいかも(笑)

それから来る人来る人、怪しまれるくらい金玉の様子を見たのですが
やはりみんな左下がりなのでした。
人呼んで【右下がりのリリィ】。
さびしい女です。

右下がりについての情報お待ちしております。

八月八日【金】

お盆休み先取りで今日から信州。
ステキな温泉宿に癒されに行くのよん。
しかしながら台風接近の予報。
家の窓開けっ放してきたのに…(汗)
まぁ、少しだけしか開けてないのでどうにかなるわと楽天思考。
まだ、ここ松本は晴れてるし。

そして松本といえば松本城。
このところホント偶然にも城めぐりが続いてるわ。
国宝のお城(もちろん木造)は全国で4つ。姫路城・彦根城・犬山城・松本城。
これで犬山城を残して3つ目だわ。
別に城フェチじゃないけどこうなりゃ全部制覇しないとね。(笑)

松本城                      お城をかたどった最中「松本城主」(三種類の餡が入ってます。)

今日泊まるお宿は松本市内から30分のところにある温泉。
雑誌にも紹介され今人気の宿。
一週間ほど前に駄目もとで電話してみたら、今さっきキャンセルあったところで
露天風呂つきのお部屋なら一室空いてるのこと。
それになんだかHPの料金表より4000円も安いし。
やっぱり日頃の精進を神様が受けとめてくださったのね。うふふ。
ただ、今晩から台風直撃(苦笑)

旅館は期待していたとおりのステキな宿。
お風呂は4種類くらいあるんだけど、仲居さんの説明をいい加減にしか聞いていなかったので
結局露天風呂があるのに気づかなかった。(涙)
お気に入りのお風呂は渓流を見渡せる雑誌にも出ていた半露天のお風呂。
満室だというのに人がほとんど来ない。
たまに来てもあたし達の方(景色が見えるほう)には誰一人として近づいてこないのはどういうことかしらん?
みなさん暗い入り口の方で座っているだけ。
はっはーん、美しい渓流沿いの景色と美しいあたし達の姿が、きっと一幅の絵画のように見えるんだわ。

桃園リリィ。
ネガティブな女です。(笑)

八月七日【木】

昨日から東京。
今朝の9時まで監禁状態だったので飲みにも行けず。(悲)
今日は2時まで時間がもらえたので国立博物館に行くことにした。
よく考えてみれば、東京には100回以上は来ていながら浅草以外に観光したことがない。
遊びに来てるんじゃないから当然といえば当然か。
博物館、開館してすぐに入ってゆうに3時間は見たわね。
イヤホンガイドまで借りて(100円、安っ!)お上りさん状態。
日本の文化について、知らないことばかりでいろいろ勉強になりました。
そうこうしている内に1時前。
2丁目でいろいろ買い物しようと思ってたんだわ。
急げっ急げっ、でビデオ&お楽しみグッズをテキパキと買い込んで、2時の待ち合わせ場所へ。
もう、カバンはパンパンになっておりました。
仕事を済ました後はこれまた急いで新幹線で名古屋っ名古屋っ。
今日は名古屋でお泊まりです。

八月三日【日】

今日はいとこの結婚式。
結婚式って、おきまりの祝辞に 使い古された先輩からの結婚生活の助言の数々、
友人も結婚のピークを過ぎてしまっただけに、もうないだろうと思っていたら
いとこの結婚式に呼ばれてしまった。
でも、ちっちゃい顔に可憐な体つき、
まるでローマの休日のオードリ・ヘップバーンのようにホントにかわいかった。

あまり楽しみとてないが、強いてあげれば新郎の友人ウォッチング。
ほとんどが27歳とか言うことであたしにとってぴったりの(何が?)年頃。
みんな180を越す長身で、すらりとした足に細身のスーツがいい感じ。
その一群が通り過ぎるたびに、桃園リリまたまた恥ずかしながら、
車三つの轟さんみたいにくんくんしておりました。(笑)
私はあまりタイプではないんだけど、中に坂口憲司を細面にした子が一人おりました。
いい男なんだけど、ノンケってどこかで荒いというか雑いというか
神経が行き届いていないところがあって残念なことがよくある
それがノンケの旨味という説もあるがそれはいかがか?

八月二日【土】

先日親戚で集まったとき、美味しいトマトをもらったからと、
よく冷やして切ったのを出してくれた。
何もつけずにそのまま食べてたのだが、
そういえば昔はトマトに砂糖かけて喰ってたなぁという話になった。
いとこの間で意見は大きく分かれて、砂糖をかけて喰った世代と、
塩しか知らない世代に。
恥ずかしながら、桃園リリ、砂糖をかけて喰っておりました。
同い年のいとこは砂糖がけトマトは知らないっていうからちょうどそのころが境目だったみたい。
トマトは砂糖、スイカは塩が当然だと思っていたのだった。
はずかしついでに、酒粕を軽くあぶって砂糖を巻いて食べるというおやつ?も喰っておりました。
くれぐれも一体何歳やねん?なんて思わないで頂きたいですぅ。
それは全て祖母のところに行ったときに食べてたものだから、日常的に喰っていたわけではないもんで。
そりゃ祖父も祖母も明治生まれ。
子供の時は祖父に頭なでられて、「○○
(あたしの名前)は大きくなったら伊藤博文公みたいに
総理大臣になるんじゃからのう」って言われてましたから…(笑)
なんと言っても伊藤博文ですからねー。
千円札が夏目漱石に代わってからは、伊藤博文を知らないやつも結構いたりするかも。
おとろしい時代になりよりましたです。